→トルコのドーム、その1、から
3つのトルコのドームと、世界の歴史的なドームを並べてみました。
パンテオン、ローマ(128年、スパン43.3m)
アヤソフィア、イスタンブール(563年、スパン31m) アンテミウスとイシドロス
・・・1000年・・・
サンタマリア大聖堂、フィレンツェ(1461年、平均44m) フィリッポ・ブルネレスキ
スレイマニエ・ジャーミー、イスタンブール(1557年、スパン27.5m) ミマール・シナン
セミリエ・ジャーミー、エデルネ(1574年、スパン32m) ミマール・シナン
サンピエトロ寺院、バチカン(1589年、42m) ミケランジェロ→フォンターナとデッラ・ポルタ
セントポール寺院、ロンドン(1710年、スパン34.2m) クリストファー・レン
・・・200年・・・
百年記念ホールHala Stulecia、ポーランド(1913年、スパン69m、RC) マックス・ベルク
現在、シンガポールSport Hub 312m、ロンドンMillenium dome, the O2, 365mなど。
1000年以上の間、最大のドームであり続けたパンテオン、4本柱の上に大ドームを乗せたアヤソフィアの技術は突出して見えます。
セミリエジャーミーと同時期に建てられたサンピエトロ寺院。十字の身廊の4つの角の上にドーム。主柱にかかる水平力はそれぞれの身廊のアーチで支持される。側廊を含めると120mの広大な空間のはずだが、祭壇方向への集中性のあるバシリカ様式(十字型)が強調され、セミリエジャーミーのようなドーム下の広場の開放感は求められていない。
現在のモスクのドーム、シェイクザイードモスク、アブダビ(2007年、32.8m)
ここで並べるのは、シナンもシェイクザイードもお互い不本意な気もしますが、現代の出来る限りの資材を投じたと思われるシェイクザイードモスクはどれくらいのドームかと調べてみると、セミリエジャーミーより、わずかに大きいドーム径32.8mでした。
建設費は550億円。今の時代に造ろうとするとこんな値段になります。
ドームを支える主柱は8本。ドームの固定点には外側の建物が結合しており水平力が分散されている。大空間を作るためにドームが必要だった時代よりもドーム自身の象徴の意味合いが強いかもしれない。
当然、最大となることは意識したとは思いますが、セミリエジャーミーより80cmだけ大きいというのは、石造の上限はやはりこの辺なのかと逆に納得させられます。
ため息のでる装飾
金曜日の朝は礼拝のため見学できません。
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