構造から離れて美術館見学ですが、美術館の所在する空間の構成が衝撃的だったので、記録を残しておこうと思いました。
森の中をドライブし、駐車場に車を止める。公園入り口のブースから、国立公園の中の草原や森の中を白い自転車に乗って、数キロのサイクリング。そして静かに現れ、かつ、全容をすぐには見せない美術館。
このプロセスの後に得る絵画との出会いは、都市の美術館での絵の対面とは確実に違う重みを与えてくれます。”演出”と言ってしまうと感じたものより軽くなってしまいますが、これだけのものを人間が作れるのかなあと、近視眼的な橋の計画プロセスとは埋められないほどの差を感じました。
手入れされた森、
草原をゆっくり走り、
美術館が見えてきます。スタッフは最小限、途中で案内やすれ違う人も少ないので、どこを散策してもいい自由な雰囲気です。
美術館へは、三箇所ある美術館から数キロ離れた駐車場から入場。パーキングと美術館の入場券のチケットを買い、フリーの自転車に乗ります。
私が車を止めたのは、公園の西側の入り口、地図で見るとIngang Otterloというバス停がある所。
駐車場の出口は無人で、入場券と一緒に買った駐車券のバーコードをかざして出ます。
アルムヘム(Arnhem)のEuropcarでレンタカーを借りて行きました。
ヘレーネ・クレラー・ミュラーにより1907年(ゴッホの死後17年)から収集されたゴッホのコレクションはファンゴッホ美術館についで2番目の所蔵数。
美術館の計画の変遷を紹介した展示室もありました。
屋外には彫刻作品が自然と見分けのつかないようなこれも見事に設計された広い庭園に配置されています。
庭園を望むカフェ。
美術館や、画家ゆかりの地によく足を運びますが、ここは世界一の美術館と呼んでいいと思います。親しい人たちにはぜひ経験して欲しいと思わせる場所でした。
「アーティストは自分の作品を重要な場所において欲しいと思っているということです。」
とフランク・O・ゲーリーがビルバオのグッケンハイム美術館について記述していました。
重要な場所におきたいのは、テーティストより、建築家の実感じゃないかなーという気はしますが、もし、アーティストが置き場所を選ぶなら、この場所は文句なしにアーティストに同意をあたえることと思います。
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