フレッチェロッツァとイタロが止まる高速鉄道専用駅。
サンチャゴ・カラトラバの設計。
イタロは2014年からローマ・テルミニ駅に乗り入れを開始して便利になりました。ジウジアーロデザインのフェラーリカラーの車体に乗りたかったので、高速鉄道駅の見学は一石二鳥でした。
うねる構造は457本の梁部材を1m間隔で並べて作られています。
カラトラバによる同じように梁部材を連続させたベルギーのリエージュ駅と比べると、工作の手間が簡素化されています。こちらは、等断面の矩形断面で、楕円形断面のリエージュ駅の屋根材と比べると製作は格段に簡単です。
財政難のイタリアではカラトラバといえ例外ではないのかと思いました。
部材は共通化が図られています。謎のふさぎ孔やつなぎ材がずれているのがちょっと気になる。
その気持ちは、近くのカラトラバ設計の無駄に長大なアーチ橋で軽く裏切られますが。
ホームの列車が止まる付近からガラス屋根がはめ込まれている。角柱をパイプでつないで曲線を表現する。連続した骨による造形はカラトラバの真骨頂。
見学の注意点として、この駅は高速鉄道しか止まらず、しかも全ては止まりません。終電早いです。レッジオエミリアの街の中心である中央駅とは4kmくらい離れているので、特にサマータイム中は注意しないと帰りの足が無くなります。駅の中は、切符売り場と売店が2,3軒。駅前は駐車場とバス停だけで2016年時点で土地区画だけされている状態です。市の中心とつながる在来鉄道も本数は非常に少ないです。私は、近くの橋を見学した後、駅の南西側のHotel Remiliaのレセプションでタクシーを呼んでもらって市街地の中央駅に行きました。
在来線のレッジオエミリア駅。周辺は中華料理屋や漢字の看板の店が目立ちます。
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