カラトラバのアラミージョ橋の下流1kmにあるアーチ橋。
設計はMarcos J. Pantaleón Prieto。アラミージョ橋と同じくセビリア万博に合わせて建設された橋。
横から見るとケーブルが鉛直ではなく末広がりに見えるのは、1面のアーチリブを路面位置で開いて、股の間を走行車線としており、開く前のアーチ部分から桁を吊っているためです。
この形式のアーチは、アーチ部材が上部では1本でシンプルに曲線の美しさを表現でき、かつ、桁中央にアーチが割り込まず、桁幅を拡げなくてよいので、最近大きな橋で適用されています。
この橋はこの形式では早い方と思います。
この形式のいくつかの橋を見ると、その分岐部の構造や、アーチリブをどこで開いてどのようなアーチの軸線とするか、微妙なところで印象が大きく変わってしまうようです。
この橋は、比較的支間が短いため、走行車線を避けるために、アーチの足の角度は開き気味で、橋の外に張り出した桁に定着しており、苦労しています。
表面に溝を入れる意匠や、桁とアーチの下弦材の接続などを見ると、構造ディテイルは日常見ている鋼構造とは違うアプローチで、コンクリート構造から派生したデザインのように感じました。
アラミージョ橋からバルケタ橋にかけて、東側の歩道は夕方から暗くなってもランニングしている人が多く、怖い感じはありませんでした。
反対岸は階段がありましたが薄暗くて怪しい雰囲気で降りれませんでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿