Merchants Bridge マンチェスターの傾いたアーチの橋、1995、Lc=38m
設計はヨークミレニアムブリッジと同じwhitby bird and partners。
いくつかの傾斜したアーチリブを片側に配置しバランスさせた橋梁の中で、桁も平面的にカーブさせているので、より理論的にバランスさせている歩道橋。
桁のパイプ径は30cm程度で、アーチリブ側に配置されている。
運河の航行が盛んな箇所にかかっており、桁下の確保のために桁高が薄いことが求められる。マンチェスターは鋼橋の楽園。背後に1894年の魅力的な鉄の橋Great Northern viaductが見える。
アーチ側のパイプから外側へなだらかな三角形を描く箱桁。ねじり剛性を確保している。ハンガーはケーブルではなく、鋼材のH型断面で剛性が高い。これらの剛性は、アーチリブの座屈防止や振動に対する安定性の向上に寄与する。
桁が直線ではなく、より厳密なバランスに近い、と思う。
ヨークミレニアムブリッジと同じように、基礎がアーチリブの方向に傾けられている。桁下には沓があり、構造は上下で分離されたタイドアーチなので、橋軸方向に力は作用していない。基礎の傾きはアーチのラインを連続するように考えられた設計者による意匠
曲線の内側は柱。曲線の外側が細い鋳鋼製の棒で、力学的な力の方向=垂直に配置しているのは引張力が作用するのか?
パイプ径は30cm程度。
建築家は白が好きだが、特にヨーロッパでは汚れが目立つ橋梁が多い。写真の2017年はまだましだったようで、2024年のStructuraeの写真を見たら、汚れに落書きで田舎の水管橋でもそこまでひどくないという姿になっていた。。
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